世界一周ブログ -  ガンガーで想う

muko
  • ガンガーで想う

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    実際に現場で見ることと、

    本屋テレビで見ること。

     

    その違いをガンジス川(ガンガー)の街、

    バラナシで思い知った。

     

    ガンガーには生と死がある。

     

    数々の旅行記や小説、ドキュメンタリー番組を通して

    それを知ったつもりになっていた。

     

    「死は忌み嫌われるものではない」

    「死はタブーではない」

     

    そんな言葉を引用しつつ、

    「それに比べて日本は…」なんて

    偉そうに講釈をたれたこともあった。

     

     

    マニカルニカー・ガードと呼ばれる

    火葬場に近づくにつれ、

     

    「よそ者は帰れ」

     

    何度もそういわれた気がした。

    僕には霊感なんてないと思っていたけど。

     

     

    そこで強烈に畏れを感じた。

    何かに取り憑かれるとか、そういう類の恐れではなく

    人が大切にしている花壇に

    土足で入っていくような

    何ともいえない居心地の悪さ。

     

     

    火葬場にたどりついたものの、

    10秒でギブアップ。

    ヨメを待つ間、ずっと誰かに謝ってた。

     

     

    「死は忌み嫌われるものではない」

    「死はタブーではない」

     

     

    ???

     

     

    確かにそうかもしれない。

    だけど、死を感じながら、死とともに生きるということは、

    どれだけタフなことかを、ここにきて思い知った。

     

     

     

     

    はらだいち

     

    街を歩くと生きてるのか死んでるのかよくわからない人がたくさんいた

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