世界一周ブログ -  アンディという名の天使(ただし、おじさん)

muko
  • アンディという名の天使(ただし、おじさん)

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    広州行きの寝台バス。横になれるってラクだなー。11時間だけど楽勝だい!

    世界一周ブログ@広州(中国)です。

    ベトナムの街【モンカイ】から、中国の【東興】へと国境を越え、
    そのまま【広州】に行くべく長距離バスターミナルを目指した…
    というところまで、前回のブログでお伝えしました。

    さて、長距離バスターミナル行きのローカル・バスを降りると、
    同じくここで降りた旅行者風のおっちゃんが、
    「バスターミナルはこっちだよ」と英語で教えてくれました。

    ここに至るまでの間、英語を話せる中国人は一人もいなかったので
    ついついうれしくなって「広州に行く」、「べトナムから来た」などと
    聞かれてもいないのにペラペラと話してしまいました。
    すると、「僕も広州に行くんだ。なら着いておいでよ」 とおじちゃん。
    僕の【警戒センサー】がピコピコと鳴りました。

    いつもならここで着いていくかどうか大いに悩むのですが、
    今回は本当に現金が足りなかったため、僕らは「まずは銀行に!」 と
    上手いこと!? 彼と別れることになりました。

    銀行を出て、まずは腹ごしらえでもしようかとレストランを探していると、
    さっきのおっちゃんが僕らを探しているではありませんか!

    「あー、いた。探したよ。こっち、こっち」

    この時点で、「もう、なるようになれ!」 とまな板の上の鯉状態。
    そしておじちゃんに言われるがまま、
    18時45分発のバスに乗ることを決め、
    バスに大きな荷物を積み込み、
    小さな乗用車に乗せられ、
    街外れの中華レストランに連れて行かれ、
    おいしい中華を腹いっぱい食べ、寝台バスに乗り込み、
    おっちゃんに切符代一人200元(≒2400円。ちなみに定価以下)を払い、
    明け方に広州に着き、一緒にマクドナルドで日の出を待ち、
    安いホテルのあるエリアまで連れてきてもらいました。

     

     

    おっちゃん、ただのええ人やったーーーーーー!!
    しかもむっちゃええ人やったーーーーーーーー!!

    バスの中に公安(警察)が突入してきて、
    僕らのパスポートを没収し、「外に来い」と言われた時、
    おっちゃんは自分も靴とカバンをもって着いてきてくれたし、
    車掌の兄ちゃんに「お前(僕)はこっちのベッドに移れ」と言われた時、
    「この子は奥さんと一緒でしょーが!」と、五郎さんばりにキレてくれたし。

     

     

    彼の名はアンディ。香港人で、元コンサル会社の社長とのこと。
    子どもは男の子二人で、今は二人ともニュージーランド暮らし。
    「何かあったら」と、香港の自宅電話番号、中国用の携帯電話も教えてくれました。

     

     

    あまりのいい人っぷりに、ひさびさに泣けました。
    【警戒センサー】は自分の身を守るのに必要なのだけれど、
    時に素敵な出会いを奪ってしまうもの。でも1年も旅を続けていたから、
    何となくだけれど「解除していいタイミング」が分かってきたのかも。

    アンディとの出会いに感謝しつつ、
    「食は広東にあり」といわれる広州で食い倒れます。

     

     

    はらだいち

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