世界一周ブログ -  夢の海中遊泳

帰国後
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    世界一周初心者のヨメブログです

    ボートにて沖へ。頭の中は耳抜きでいっぱい

    興味はあったけれどやったことのなかったスキューバダイビング。
    日本で資格を取るには4日かかるからなかなか手が出せず、
    沖縄の海でも専らシュノーケリングに興じていた。
    おかげさまでシュノーケリングは魚と一緒に泳げるくらいには上達したし
    モルディブではカメとも共に泳いだ。

    このイースター島、海の透明度には定評があり、
    海の中に沈んだモアイをスキューバで見られるということもあり、
    ダイバーには世界的に人気があるスポットでもある。

    ならば今こそやってみようじゃないか。
    スキューバダイビング。
    島に2つだけあるダイビングショップでムコとふたりで申し込む。
    ムコもスキューバは初体験。
    でも自称、海の申し子だか人魚だかということで、
    10メートルは素潜りができる。
    実際、モルディブの海でムコのみマンタを目撃するという
    許しがたい緊急事態も発生したほどだ。

    この差は私が耳抜きができないことに一因する。
    耳抜きとは水深が深くなった時に、鼓膜が破れないように
    耳から空気だか何だかを抜いて体内気圧を対応させる行動のこと。
    通常、2メートルも潜れば耳がキーンと痛くなる。
    その際にさっと鼻をつまみ、耳から息を出せるかどうかが別れ道だ。
    スキューバにはこれが必須になってくる。

    さっそくインストラクターから潜る前のレクチャーを受ける。
    もちろん英語で。
    しかし命にかかわるレクチャーが私のリスニングレベルで大丈夫なのかという
    一抹の不安が頭をよぎった。
    私の持ち合わせている知識といったら
    模試で受けたセンター試験過去問の
    “スキューバダイビングの水中での合図”を題材にした英語長文のみである。
    それも英語長文だったため、私の読解が果たしてあっていたのか定かではない。
    この旅でいまのところ一番集中して英語を聞き取るべき、という本能が働いて
    必死のリスニングにより100%の理解を得た。やった。やればできる。

    このレクチャーの中でインストラクターは4つ大事なことがあります、と言った。
    「そのうちの一つは耳抜きです。こまめに耳抜きをしてください」と。
    そしてムコのほうを向き「水に潜りました。耳が痛くなりました、
    はい、あなたはどうしますか?」と尋ねた。
    耳抜きをやってみせるムコ。ちょっと得意げにすら見える。
    そして私のほうを向き「じゃああなたは?」と聞いてきた。
    「うまくできたことがないんです」と答えると
    目の大きなスキンヘッドのインストラクターは
    ちょっと顔をしかめて「こうやるんだよ」とやって見せてくれた。
    その時、お店の別の人に呼ばれてちょっと席を外したインストラクター。
    そして戻ってくるなり「できた?」と聞いてきた。
    ちょっと席を外したくらいの時間でできるようになるわけがない。
    でも、これは頷かないと体験ダイビングすらもさせてもらえないかもしれない。
    「できました」とウソをつくことになった(笑)

    ウソが功を奏して(?)他のライセンス取得済みのお客さん3人と一緒に
    さっそくボートに乗って海に出ることに。
    日本の体験ダイビングだと足がつくくらいの浅瀬で潜らされることもあるけど
    さすが海外。10分後には海の中。

    こういう絵、テレビで見たことある。

    初心者にはマンツーマンでインストラクターがついてくれるのだけれど、
    ここで前述のイケメンインストラクターが登場。
    さっそく潜ってすぐに耳がキーンと痛くなった。
    インストラクターに手をつかまれながら、彼の指示通りに耳抜きにチャレンジしてみる。
    あれ?不思議?耳がカポッて音をたてたと同時に楽になった。
    今まで何度やってもできなかった耳抜きができた。
    もう少し潜ってまた痛くなって耳抜き、またできた。
    あれよあれよという間に水深7メートルくらいの海底に到着。
    これもイケメンの成せる業か?!

    周りは魚や珊瑚(あとイケメン)でまさに夢のような海中遊泳。
    上を見上げると水面がキラキラと輝いていた。

    かくて、イースター島にてスキューバは素晴らしい体験になった。

    ところで、地上に戻った私の耳はモゴモゴとこもって聞こえていて
    たまにピキッと鼓膜が音を出しながら少しずつ通常へと戻ってきている気配だ。
    すっかり海中使用の鼓膜へとなったようだ。

    イースターの海は透明度が高いことで有名

    魚もいます

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