世界一周ブログ -  ヨメ旅

帰国後
  • シンデレラ城のお城

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    世界一周初心者のヨメブログです

    シンデレラ城のモデルと言われるノイシュヴァンシュタイン城

    スイスを一気に電車で駆け抜けて、そのままドイツのブーフローエという駅まで。
    メジャーではないブーフローエに降り立ったのは
    一度行ってみたかったシンデレラ城のモデルになったともいわれる
    ノイシュヴァンシュタイン城を見るため。

    ドイツのオーストリアとの国境に位置する小さな町フュッセンから
    バスで10分進むとさらに小さなお城のある町、
    ホーエンシュヴァンガウに着く。
    (ドイツは地名の読みが難しい。覚えられない)
    ミュンヘンやザルツブルクからも日帰りが可能なので
    ほんの小さな町なのにたくさんのバスツアー観光客が押し寄せてくる。

    でも、みんな1日に何か所も回るツアーなので宿泊は大都市でするため
    城が閉まる18:00以降は突然町中が静かになる。
    せっかくだから城下町で宿泊しようということでホテルを探してあったのだが
    ホテルのHPにドイツ語予約フォームからメールをしていたのだけれど
    返信がない。
    怪しいとは思いつつホテルに向かうも「予約?ないよ。今日はいっぱいだから無理」という
    宿のおばちゃんの冷たいお言葉。
    荷物を抱えていくつかの宿を当たるも、週末のためか満室だと断られる。
    魔のヨーロッパ週末に宿なし。。

    ホテル一覧の空いてるところにランプがつく どうでしょうで見たことある!便利!!

    が、この町には“今晩空いているホテル一覧看板”が設置されていたのだ。
    看板には電話番号が記載されていて、横に予約のための無料電話が設置されている。
    これ“水曜どうでしょう”のヨーロッパ編で見たことある!
    思いがけずどうでしょうの知識が役に立ち、ドイツ語圏でドキドキの英語での電話。
    ドイツ語なまり英語のヒアリングにあくせくするも、
    なんとか無事に空いている宿を発見。
    「たぶん1泊58ユーロって言ってたと思うんだけど、何度聞きなおしても
    おばあちゃんの英語が聞き取りづらくて。」とムコ。

    宿から見たノイシュヴァンシュタイン城 すごい雰囲気あるところに城を建てたなぁ さすが生涯独身で人を寄せ付けない変わり者だったルートヴィッヒ2世

    看板前から電話予約した宿についてみると、大きな荷物を抱えて汗だくの私たちを見て
    宿のおばあちゃんがオレンジジュースを出してくれた。ありがたい!
    部屋を見せてもらうと、コレ、カンペキ☆
    かわいらしくてきれいな内装にバルコニー付き。
    バルコニーからはおばあちゃんの手入れが行き届いた芝生と花々、
    そしてその向こうにノイシュヴァンシュタイン城!
    これは素晴らしすぎる。ホントに58ユーロ?もしや一人58ユーロ?
    素敵な部屋を見せてもらいながらさまざまな憶測が頭をよぎり
    「あのー、この部屋いくらですか?」と聞くと
    「フィフティーエイト!(かなり息が漏れる言い方)」
    「ひとりの値段ではなくてこの部屋の値段ですか?」
    「フィフティーエイト!!」
    壁に「58」の文字を指で書きながら「58だって電話の時から何度も言ってるでしょ!」とおばあちゃん。
    この時からユーモアあふれるこの宿のおばあちゃんに私たちは
    「フィフティーエイトさん」と呼ばれるようになった(^^ゞ

    城下町に泊まった人だけが見られるライトアップされたお城 ギャー、幻想的すぎ!

    「フィフティーエイトさん、ご飯は朝8時からですよ」
    「お出かけ?フィフティーエイトさん、いってらっしゃい」
    大きなホテルもいいけど、小さな民宿はこういうふれあいもおもしろい。

    部屋もロケーションもカンペキだけど
    朝食もカンペキで、城の見える食事の部屋でテーブルにろうそくを灯して
    おばあちゃん手作りのジャムや半熟ゆで卵をいただく。
    たくさんパンを出してくれたので食べきれなかったら、
    チェックアウト時におばあちゃんが「ピクニック用に持ってきなさい」と
    朝食テーブルにあるありったけのチーズやハムやパンを詰めるようにと袋をくれた。
    あったかい心遣いが本当にうれしい。
    食べきれないほどのパン袋を片手に
    「チャオ!フィフティーエイトさん!」とおばあちゃんに送り出してもらった。

    で、肝心のお城ですが、もちろん美しかった!!
    森を40分歩いた中にあって自然に囲まれていて気持ちがいいし、
    見る角度によって表情が違うし、
    夜はライトアップされて、朝は朝霧に包まれて美しいし。
    これはホーエンシュヴァンガウという、このお城のある街に泊まることがオススメ!
    水よりビールが安いビール大国ドイツでお城を眺めながらいただくビールも格別。

    おばあちゃんの優しさが加わってものすごく気持ちのいい時間を過ごせた
    ノイシュヴァンシュタイン城滞在でした。

    朝霧の中のお城 これは泊まらなきゃ損!

    *旅メモ*
    ノイシュヴァンシュタイン城への行き方
    ミュンヘンから電車で2時間、ザルツブルクから電車で1時間半、
    スイスのサンモリッツから電車で6時間でフュッセン駅へ。
    フュッセン駅前のバス停から10分で城下町のホーエンシュヴァンガウ。
    (バス往復チケット3.8ユーロ 当日のみ有効)

    ホーエンシュヴァンガウに着いたらお城の入場チケットを買う。
    お城では売っていないので必ずここで買っていくように。
    手数料が取られるがネットで事前に引換券購入も可能。
    ネット購入者は1分も待たずにチケット引換ができる。
    ほとんどの観光客は予約していない。
    7月末の14:00ころだったが予約していない列も
    スタッフの対応がスムーズなので20分並べば購入できた。
    チケットに入場時間が記載されているのでその時間にお城に行く。
    日本語音声ガイド付。
    (14:00に購入して16:45入場でした)

    ●ノイシュヴァンシュタイン城のみ入場 12ユーロ(子供8ユーロ)
    ●ノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城セット入場 21.5ユーロ(子供15ユーロ)

    ホーエンシュヴァンガウから城までは徒歩40分のゆるめの森林のなかの坂道。
    馬車やバスも走っているけど気持ちよく歩くのがオススメ。

    最寄りの電車駅「フュッセン」の町もカラフルでかわいい

  • スイスの鉄道

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    イタリアのティラノからスイスのサンモリッツまでを走るベルニナ急行 絶景!

    イタリアのミラノからローカル線に2時間半揺られて
    スイスとの国境近くのティラノという小さな駅へ。
    スイスに行くならもっと早い電車もミラノから出ているのだけれど
    なぜこの駅まで来たかというと、
    世界遺産でもあるベルニナ急行に乗るため。
    スイスと言えばアルプスの少女ハイジ、アルプスの山々と山頂の氷河、
    湖畔のかわいらしい家にチョコレートにチーズというイメージだったけれど
    ベルニナ急行からはその景色がすべて見ることができるのだ。

    観光路線でもあるのでパノラマ車両なる景色がよく見えるように
    大きな窓が取り付けられた車両も走っているのだけれど
    指定席を買う必要があるし、お値段もお高め。
    しかしこの路線、実は普通列車も到着時間が20分しか変わらない。
    しかも夏の晴れている日には普通列車の最後尾に
    ベンチだけが取り付けられた壁も屋根もない簡易車両がとりつけられて
    風を受けながら山々を眺めたりトンネルを抜けたりができるのだ。
    バックパッカーなら迷わず後者を選ぶでしょ。

    これがきっもちいい!!!!!
    路面電車のように町中を走って、家とすれすれの場所を抜けて、
    草原を走り抜けて、山が映る湖を抜けて。
    単線なので途中で下り列車を待って、
    乗客同士、手を振りあいながら列車がすれ違って。
    ガタンゴトンという言葉がまさにぴったりの列車で
    ゆっくりゆっくり標高を上げていって、
    今まで見えていた緑の野原がなくなり、針葉樹もなくなり、
    見えてきた山の上には氷河が!
    「白い湖」という意味を持つ「ラグーナビアンカ」が眼下に広がる。
    標高が2000メートル以上もあがるので
    出発時は半袖でちょうどよかったのに
    風がぐんぐん冷たくなって、みんなダウンジャケットを羽織ったり
    真冬の恰好。

    ベルニナ急行のオープン車両にてりんごを食べる男

    思う存分景色を楽しんで、列車は終点のサンモリッツ駅へ。
    実はスイスは1泊もせずにこのまま駆け抜けてしまう予定なのだ。
    ザルツブツクへ急いでいることもあるし、
    調べてみるとスイスは物価が高い!
    食事は1000円超えは当たり前だし、
    観光国なのでハイシーズンは宿がどこも100ユーロほどかかる。
    キビシイッ!
    ならば、スイスのおいしいとこどりをして一気にドイツまで
    走り抜けよう、ということになったのだ。

    だからサンモリッツ駅では是非とも
    私のスイスイメージのチーズとチョコレートを消化したい。
    猶予は乗り換えまでの2時間。
    お店を探すも、
    お目当てのチーズフォンデュを食べられそうなところが駅近くにない。
    しょうがないので駅にある売店でチーズが挟んであるパンを購入。
    お値段6.5ユーロ。
    パンでこのお値段、確かに物価が高い。
    でもチーズはおいしい。チーズクリア!
    さて残すはチョコレート。
    駅から少し歩いて町につながる長ーいエスカレーターに乗る。
    サンモリッツは王族も泊まりにくる高級リゾート地というだけあって
    町にはブランド店が溢れてる。
    GUCCIにヴィトンにシャネルにプッチ。
    冬はスキー客で賑わうこの町でブランド店にまじって
    高級そうなチョコレート屋を発見。ちゃんと手作りしてる感じ。
    お値段はるけれど、せっかくスイスまで来たのだ、
    ええーい、と思い切って(1000円だけど。チョコで1000円って高くない?)
    チョコレートの袋詰めを購入。
    おいしい!!チョコレートクリア!

    スイスと言えばチョコレート

    スイスはユーロじゃなくてスイスフランなので
    できてしまった端数のフランでスーパーで水を購入。
    思いがけず、アルプスの天然水もクリア!

    アルプス天然水とチョコレートを手に
    列車に乗り込み、4時間半で無事にドイツのブーフローへ。

    スイス、1日で駆け抜けたけれど、楽しんだ!
    さてさて、ドイツと言えばビールの国。
    ビール片手に次に目指すは、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルに
    なったといわれるノイシュヴァンシュタイン城です!

    *旅メモ*
    ベルニナ急行 普通列車 ティラノ~サンモリッツ
    片道 19ユーロ
    所要時間 約2時間

    7月末でも普通車両の吹きさらしのオープン車両は
    高度があがると風を受けてすごく寒い。
    長袖、コートは必要。
    でも寒くなったら車内に戻れば半袖で大丈夫なくらい暖かい。

    ハイシーズンの7月末だったが、すれ違うパノラマ車両は
    どれも満席だったが普通列車は席にも余裕があった。

    ベルニナ急行出発駅、イタリアのティラノ駅 ミラノからローカル線で2時間走ると田園風景が広がり、町並みもかわいらしくなる

  • フィレンツェのドゥオモは

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    “フィレンツェのドゥオモは恋人たちのドゥオモ”とは冷静と情熱のあいだのことば。

    イタリア、4大都市はドッと駆け抜けたのですが、
    どうしてもムコと行きたかった都市がフィレンツェ。

    ふたりのプロフィールを見てもらうとわかるのだが
    実はふたりとも夢見がち(笑)
    なのでなれ初めも、夢に恋した夢物語のよう(笑)

    10年のあいだ、ほとんど連絡も取りあっていなかったときに
    お互いたまたま読んでいた本が
    江国香織と辻人成の「冷静と情熱のあいだ」。
    イタリアと日本、大学と社会人という距離と時間が入り組んだ恋愛小説で
    “付き合っていたころの約束”がキーワードになっているこの本に
    私自身のした約束が重なってひっかかった。
    それはムコも同じだったよう。
    (だったら2年も約束を忘れるなと言いたいが)

    冷静と情熱のあいだでの約束の場所はフィレンツェのドゥオモだった。
    ドゥオモの上にクーポラという町を見下ろせる場所がある。
    らせん階段を400段ちょっとひたすらグルグルとのぼって
    ムコと見た景色は、眼下にオレンジの屋根とクリーム色の壁の家々が並んで
    はるか向こうに山々の緑が見えていて、うん、きれいだった。
    一緒に登れてよかったよかった。

    ぐるぐると螺旋階段を数百段あがるとクーポラの上に出る

  • 妹がやってくる

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    ローマの中にあらわれるバチカン市国。ここは青空が良く似合う場所だ。

    4泊5日滞在したイタリア南部のエオーリエ諸島をあとにして
    再び夜行列車でローマまで9時間の旅。
    夏のハイシーズンのためヨーロッパはみんな長い休暇を楽しむ人で
    溢れ返るため週末はどこのホテルも値段があがる。
    それにようやく気付いたので、出費回避のためにも
    夜行列車移動が週末に来るようにわざわざ調整したのだ。
    同じホテルなのに週末だからって値段が高いとそれだけで
    ちょっと泊まるの腹立たしくなっちゃうもんね。
    冷房が効きすぎてるところだけ難点の夜行列車で
    朝7:00にローマの中心、テルミニ駅に到着。

    朝早いのに予約してたホテルはチェックインさせてくれた。
    ありがたや~。
    シャワーも浴びてすっきりとしたところで
    夜行列車後だがすぐにローマの街へ繰り出す。

    はい、真実の口。ありきたりのポーズだけど、ここに来たらやっちゃうよねー

    そう、ここからの数日は時間がないのだ。
    私の妹弟が夏休みを利用してヨーロッパへやってくるという。
    弟は、数か月タイの山奥に突撃ホームステイしたり、
    電気も水道もないミクロネシアの小さなヤップ島という島に毎年出かけたりと
    それなりに経験豊富なのでよいが、問題は妹だ。
    本州からすらろくに出たことがない、
    飛行機にすら数回しか乗ったことのない妹が
    姉に会うためにわざわざやってくるというのだ。

    彼女は私よりももう少し繊細で美術や芸術に興味があったり
    音楽演奏やアレンジを仕事としており音楽家にも詳しかったりする。
    そんな彼女の立てた計画は「ウィーンフィルハーモニーの演奏を生で聞きたい」という
    なんとも高尚なもので、なんでもウィーンフィルは7月にザルツブルク音楽祭という
    オーストリア南部で行われる世界的に有名な音楽祭に出演する予定があるのだそうだ。
    「ほうほう」とただうなずく私だったが、
    つまりは7月末にオーストリアに行かねばならないことになった。

    “中欧”なんていうちょっと自分からは距離のあると思っていたオシャレエリアに
    足を踏み入れることになる。
    しかもwikiペディアで調べてみると、ザルツブルク音楽祭はそうそうたるイベントらしく
    観客は男性はタキシード、女性はロングドレスが基本らしい。
    音楽祭の観客の服装を見る観客、というのもいるくらいすごいらしい。
    ひぃ。
    コンバースのスニーカーとビーチサンダルと
    ブラジルで3000円で買ったペタペタのサンダルしか持ってないので
    私は観ることすら許されそうにない(@_@。
    しかしザルツブルクには行くとしましょう!
    姉として、行ってやりましょう!

    ローマのトレビの泉 コインを後ろ向きに投げ入れるとまたここに戻ってこれるそうな 数十年前に投げたら戻ってこれた

    なので、ローマからは今までやったことのない連日1泊ずつで
    観光しては移動をしていくスタイルをとることに。
    ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノと
    イタリア4大都市を4日で駆け巡るのだ!
    私は大学の卒業旅行で4都市ともわりとじっくり見ているのでよいのだが、
    ムコも“世界的にあまりにも有名な観光地で都市なのは駆け足でいいや”とのこと。

    しかしハード(笑)
    移動して14:00くらいにチェックインして観光、
    宿泊して翌日8:00ころには次の都市へ向けて移動!(笑)

    ちゃんと見るもの見ましたよ。
    ガイドブックのそれぞれの都市のトップを飾るようなところは
    全て押えました。
    満足(*^^)v

    このあとはスイスをドドッと駆け抜けて
    ドイツまで行っちゃいます!

    ローマの休日で使われたスペイン広場 人いっぱい 

    フィレンツェの街並み オレンジの瓦がきれい ドゥオモより撮影

    ヴェネツィア ゴンドラが行く

    ミラノのドゥオモ ここのは荘厳でステンドグラスがすばらしい

    ローマのコロッセオ ローマは見どころ8か所くらいを4時間で駆け回った…

  • ハイジの国へ

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    ベルビナ線にあるとある駅にて。この風景、ため息しか出ませんでした。

    世界一周ブログも早いもので172日目です。

    「ミラノからザルツブルグに、どうやって抜けるか」
    ここんとこ僕らは、このテーマに悩まされていました。
    イタリアのミラノから、オーストリアのザルツブルクまで、
    中1日(2泊)で移動しなければなりません。

    スイスでハイジ気分に浸りたい。

    アルプスの氷河を見たい。

    ドイツのノヴァインシュタイン城に行きたい。

    やりたいことは山ほどあれど、時間とお金がない。

    悩みに悩んだ挙句、このルートに決めました。

    ミラノ→[国鉄/9.85ユーロ]→ティラノ

    ティラノ→[ベルビナ線/58ユーロ]→サンモリッツ

    サンモリッツ→[アルブラ線&国鉄/110ユーロ]→ブーフロー

    ※ブーフローにて1泊

    ブーフロー→[国鉄/11.7ユーロ]→フュッセン(ノヴァインシュタイン城)

    ※フュッセンにて1泊

    フュッセン→[国鉄/56ユーロ]→ザルツブルグ

    熱心に調べた割には、移動費がかなり高くついてしまったけれど、
    「これは移動ではなく、氷河列車で風景を楽しむ極上の観光である!」と
    自らを慰めています。

    でも、こんな風景が見られるなら、
    あながちそれも勘違いではないですよね!?

     

    アルプスの氷河を眺めながら…

    ラグーナ・ブランコ。白い湖がアルプスにありました。

    今にもハイジが走ってきそうな光景。