世界一周ブログ -  ヨメ旅

帰国後
  • ギネスに浮気 でも…

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    石造りの教会や建物があちこちにある。雲がたくさんあってちょっと寒い感じの空気もアイルランドらしい。

    高校のクラスメートの奥様がアイルランドの方なので、
    話は聞いていていつかは行ってみたいななんて思ってたので
    きちゃいました、アイルランド。
    ダブリンといえば、パフィーのデビュー曲「アジアの純真」の歌詞くらいの知識しかないけど、果たして。
    イギリスの西側にある日本よりも小さな国、アイルランド。
    この国の1/3の人口が住んでいるという首都ダブリンは川が流れてこざっぱりきれい。
    治安の悪い証拠(と私が見なしている)野良犬が道端で
    四本足とも投げ出してだらしなく寝てるなんてことはない。
    そして夏なんだけど、北海道の夏くらいに肌寒い。

    最上階のラウンジにてギネスビールを1パイントいただける。注ぎのプロが入れてくれるビール。まずは泡が落ち着くのをこの段階で待ってから、最後の泡を注ぎます。

    トラムや二階建てバスが街中を走ってて、
    高すぎるビルはほとんどなくて、3階建てくらいの建物が建ち並ぶ。
    天気も良かったので、てくてく2時間かけて
    アイルランド発祥のギネスビール博物館へ。
    先週、オランダでハイネケン博物館に行ってビール製造の工程学んだばかりだけど、
    ほら、メーカーが変われば作り方もちょっとちがうかもしれないし、
    アイルランドに来たからにはギネスさんにも顔を出しておかないと、、、
    なんて自分に言い訳しつつ、
    最後に展望台でいただけるという1パイントのギネスビールを楽しみにしてたけどね。
    作り方はほとんど一緒(笑)
    でも注ぎ方とか全然ハイネケンと違うのね。
    ギネスはクリーミーな泡がポイントなので、
    グラスに8割がた注いだらしばらく泡がおさまるのを待ってから
    最後に改めてクリーミーな泡を注ぐのが正しいそう。
    ハイネケンでは泡をグラスから溢れさせて、定規みたいなので泡切りしてたけど、
    ギネスではグラスから溢れさせることは絶対NG。
    勉強になりました。

    ギネスビールのマークとなったハープが展示されてました

    博物館に行って分かったことは、
    ギネスビールの正しい注ぎ方と
    わたし、ギネスビール、得意じゃないってこと…(^^ゞ
    アサヒスーパードライに育てられたから
    スカッとした爽快感がない黒ビールは苦手みたい。
    結局、半分くらいムコに捧げました。
    ムコはギネスビールが好きなので風邪気味だったのに
    思いがけずまわってきた追加のギネスビールを全部飲んで
    帰りの道々、だんだん具合が悪くなってました(^^ゞ

    しっかりとした泡!!

  • 見たぞ!小便少女!

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    ベルギーワッフル~♪ 街中にはワッフル屋さんがいっぱい。

    ドルトムントからベルギーのブリュッセルまでバスで移動、と思って
    チケットをネットで購入して早起きしたのに、待てど暮らせどバス停にバスが来ない。
    2時間待って小雨まで降り出したので、渋々電車の移動に切り替え。
    バスチケット代返せー!
    電車だとバスよりも100ユーロも高いじゃないかーっ!
    こういう時のための海外保険、遅延証明書をもらえるように問い合わせようっと。

    結局、バス出発予定時刻よりも3時間遅い電車に乗ったけど、
    バス到着予定時刻よりも早くベルギーに着いた。
    電車って早いし快適なのね。改めて、感心(笑)
    ブリュッセルと言えば、デンマークの人魚姫像、シンガポールのマーライオンと並ぶ
    世界三大がっかりのひとつ、『小便小僧』がいるのだ。
    どれほどがっかりするのか、これは是非とも見てみたい。

    ちっちゃい!!人だかりができているので場所は分かりやすい。

    うーん、ちっちゃい(笑)
    なんのことはない街角に突如、佇む小便小僧。
    身長およそ50センチ。
    彼の名前はジュリアン君。
    チロチロ~と小便し続けてます。
    彼は火のついた爆弾の導火線に小便をかけて爆発から町を救って、
    一躍ヒーローになり、この像が立ったとか。
    いまは町中に小便小僧の土産物、レプリカ、イラストがたくさん。
    がっかり名所なんてささやかれつつも、
    君がいるからベルギーの観光産業は賑わってると思うよ。うん。

    こちら!小便少女でございます!!ちゃんとおしっこも出てます。

    柵の奥の少女をできるだけ近くで撮ろうと必死のおじさま。なんかいかがわしい(笑)

    そして、もうひとつ、私が楽しみにしていたのは『小便少女』。
    こちらもブリュッセル内にあるんだけど、こちらは入り組んだ道の奥のほう。
    むかし、トリビアの泉っていう番組でこの小便少女をやっていて、
    漂う哀愁が印象的だった。
    彼女は南京錠で固く閉ざされた鉄格子の向こうでひとり、小便してました。
    リアルなその様相が地元の人にはウケず、
    観光客にはウケていて、思わずみんな笑いながら写真撮ってました。
    彼女がこれまた、ちょっと高めの位置にいるから、
    目線でカメラを構えるとちょっと下から仰ぎ撮るかたちになっちゃって、
    なんとも…。
    でも彼女の表情はにこやかで満足げなので、彼女が幸せならそれでよし!

    満足げな表情なので良し!

    合間にはもちろんベルギーワッフルを食べ
    (渋谷駅の売店のワッフル屋さんのほうがおいしい)
    ベルギービールを飲み、チョコレート屋さんをのぞいたりもして
    まさにベルギーおいしいところどり。
    町自体も大きくないから、これだけの見所なら2時間あれば見れちゃうかな。
    本当はベルギー南部の田舎町にも行きたかったんだけど、
    アイルランドはダブリンに飛ぶ予定なので今回はこれにてベルギー観光終了!
    他のヨーロッパよりもちょっと物価が安くて、
    ちょっとだけ危ない感じがしたかな。
    さて、アイルランドの首都、ダブリンへ移動です~。

    ジュリアン君はコスプレ好きなので年がら年中いろんな服に着替えます。過去には桃太郎も…!

    商店に並んだベルギービールずらり。果実が入ったものや黒ビールなど種類も様々。瓶にはちゃんとそれぞれのビールに合うグラスのイラストや、適温が記されてます。

  • ドルトムント試合観戦

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    世界一周初心者のヨメブログです

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    ドルトムントチケット購入問合せを何件かいただいたので、
    こちらにまとめました。
    シロウトまとめで申し訳ないですが、参考になれば・・。 2012.2.7 yome
    http://www.around-the-world.jp/yometabi/europe-yometabi/5855.html
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    83000人を収容するドルトムントのホーム、ヴェストファーレンシュタディオン。熱狂的なサポーターが多いことでも知られるドルトムントのホームゴール裏はスゴイ盛り上がり!ジャンプするとスタンド全体が揺れて見える!

    オランダの風車群から一路、ドイツはドルトムントへ。
    これでこの旅3度目のドイツ入国。
    1度目はシンデレラ城のモデルになったノイシュヴァンシュタイン城を見るため
    2度目はドイツサッカーリーグ、ブンデスリーガのシュトゥットガルトvsシャルケ観戦のため
    そして、今回3度目はまたまたブンデスリーガ観戦、ドルトムントvsニュルンベルク!!
    いま日本のサッカー選手がほんっとにたくさんドイツのリーグに在籍している。
    昔じゃ、カズ、中田とか大物が海外に移籍して、オオーッと思ってたけど
    日本のレベルもぐんぐんあがってる証拠だね。すごい。
    ドルトムントには日本代表の香川選手がいるのだ。
    それは是非とも観たいじゃないか。

    3度もドイツに入国することになった効率の悪さにぶーたれるムコを引き連れ、
    いざ、ドルトムント!
    オランダのロッテルダムからバスで6時間。
    EU加盟国間は出国審査も入国書類も必要なく行き気ができちゃうんだけど
    ドイツはちょっと違う。
    前回の電車での国境越えでは警官にパスポート提示を求められた。
    今回のバスの移動では…高速道路でバスごと誘導されて路肩に停車。
    全部の車が止められるわけじゃなくて、たまたま私たちの乗ったバスが選ばれたみたい。
    停車したバスに乗り込んできた警官とおぼわしき3人はジーンズにTシャツ!
    ジーンズの腰にしっかりピストルと手錠がついてる。。。
    本物の警察?!だよね?不安が頭をよぎる。
    ひとりのTシャツのロゴに「GANG」って書かれてる!警察なのにギャング?!
    前からひとりひとりにパスポート提示を求めて、何人かはパスポートを返してもらえず、
    荷物ごとバスを降りるよう指示されてる。
    ギャングのプリントTシャツが余計に不安をあおる。
    いろんな思いが頭をグルグルかけめぐりながらも私たちの番に。
    何をしにドイツに行くのか、何日間滞在するのかという定番の質問だけで
    すぐにパスポートを返してもらえた。ホッ。
    その後も4人くらいがバスから降ろされ、いったい何事かと乗客が見守る中、
    入念なボディチェックを受けて、荷物は全部全開バラバラにされ、
    チェックが終わると、行ってよし、とバスに戻されてた。。
    怪しいと思われた乗客のチェックがすべて終わるまで40分ほど。
    ギャング警察はチェックが終わると笑顔でバスの運転手と握手を交わして
    バスを見送っていたけれど、なんか怖かったよー。
    警察ならちゃんと制服着てくださいよー。
    ギャングTシャツは不安あおるから絶対ダメですってー。

    ドルトムント公式シャツを買ってご機嫌ビール。みんな黄色いからついつい買っちゃった。

    そんなこんなで、無事にドイツ入国。
    今回は私企画のドイツサッカー観戦なので、ホテルも私の一存で決定。
    よって、駅前のホテルのスイートに2泊☆
    だって、スイートなのに83ユーロと安かったんだもん♪
    簡易キッチンやリビングもついた広ーい部屋はこの旅一番の物質的な贅沢。

    サッカーチケットはドルトムントのHPから四苦八苦して予約。
    全部ドイツ語なんだもん。。。
    チケット購入のためには会員登録しなくちゃならないし、
    ひとつ間違えた選択するとそこまでの過程が全部消えちゃって
    トップページに戻っちゃう。
    8時間はHPと格闘したね(^^ゞ
    おかげで、かなりマスターしたので
    今後、ドルトムントのチケットを買いたい方、伝授しますのでいつでも言ってくださいませ。
    自分で購入すれば日本のチケット代行会社で予約するよりも1万円くらい安い!
    香川は先発出場で後半21分に交代しちゃった。
    パスが何でかうまく香川とかみ合ってなかったもんなぁ。ちょっと残念。
    でも昨年のMVPをとっただけあって、地元のファンで23番のKAGAWAユニフォーム来てる人がたくさん。
    うれしーねー。
    試合結果は2-0でドルトムントの勝利。
    これで気持ちいいドイツビールが飲めるゼ!
    これからも活躍期待してるよ、香川選手!

    ドルトムントからはベルギーへ移動。
    ミーハーなので、とりあえずベルギーの名産は見たいし食したいと思います。

    どっかに香川選手がいる。砂漠の砂でカメラズームが壊れたのでこのくらいまでしか寄れなかった。。直したい。。

    会場で配布された新聞。すごい顔だけど、トップの扱いってことね。

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    ドルトムントチケット購入問合せを何件かいただいたので、
    こちらにまとめました。
    シロウトまとめで申し訳ないですが、参考になれば・・。 2012.2.7 yome
    http://www.around-the-world.jp/yometabi/europe-yometabi/5855.html

  • キンデルダイクの風車群

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    世界一周初心者のヨメブログです。

    野花のむこうに風車。

    オランダの風景といえば、チューリップ、チーズ市場、風車!
    チューリップは4月末ころまでなんだって。そりゃそうよね。
    チーズ市場はゴーダとかエダムで週1回なんだって。日程あわず。
    風車、これは年がら年中回ってる!これを見に行ってきた!

    昔はオランダ中に風車がくるくるしてたらしいんだけど
    今では数が減っていて、19基が残るキンデルダイクという村が
    オランダ最大のまとまった風車の数で世界遺産になっている。
    アムステルダムから電車で1時間でロッテルダムへ。
    アムステルダムと大して変わらない準都会のロッテルダムから
    電車とバス、もしくは水上バスでどちらも2時間ほどでキンデルダイクへ。
    ちょっと行きにくいところにある世界遺産は人が多すぎなくて、いい。
    そして、都会の風景に少々食傷気味の私たちには風車ののどかな空気は
    とてもいい!

    風車のすぐ横を流れる水路では魚釣りをする人もたくさん。こどもたちも何やら連れたご様子。

    水路沿いにずらっと並ぶ風車は隅から隅まで歩いても1時間くらい。
    でも、素敵な風景にシャッターを押しまくっていると、なかなか進まない(笑)
    すぐ横には牛が放牧されていたり、馬が闊歩していたり、ゆったりと時間が流れる。
    パンフレットの写真が素敵だったので、その場所で写真撮りたいと思って
    どの場所なのか検証してたんだけど、どうにもぴったり同じ場所は見つからない。
    それっぽいところはあるけど、風車の向きが違うし。。。
    それもそのはず、風車ってそれ自体に人が住んでいて、風向きによって羽の向きを
    変えられるんだね!
    だからその日の風向きによって風車の向きが変わっちゃうから同じ風景はなかなかない。
    なんか、小さいころには知ってた知識なんだけど、
    今になると「そういえば、聞いたことあったな」ってうっすら思い出した。

    観光地はおもしろいもので、その国のガイドブックに載ってるか否かがはっきり左右するみたいで
    この風車群にはまったく中国人がいなかった。
    その代わり、日本人はわりと多かった。「オランダ満喫6日間」なんていう観光バスも来てたしね。
    イタリアもカプリ島は日本人と中国人で溢れかえってたけど
    同じくらいきれいな少し離れたリパリ島は欧米人だらけだったもの。
    だからガイドブックだけ見てても、見逃してる絶景はまだまだあるんだろうな。

    やってくる闇と昼間のさかい。

    お金はないけど時間はあるバックパッカー旅なので、
    地元のB&B(民家の一部を宿泊できるようにしているアットホームな宿)に泊まって、
    夕景の風車もたっぷり堪能。
    ヨーロッパは日没が遅いから、宿泊でもしないとなかなか夕景は見られないのだ。
    8月のオランダで日没は21:00すぎ。朝は7:00はまだかなり薄暗い。
    思うんだけど、もう2時間、時刻を前倒したらいいと思う(笑)
    陽気な宿のおじちゃんにひもじいバックパッカーと思われたのか
    即席ヌードルを2つずつと手作りの瓶詰マスタードをいただいて、気持ちよく1泊。
    翌日は天気がいまいちだったけど、レンタル自転車で風車付近を2時間あてもなく快走。
    水路にはさまれた細いじゃり道をぐいぐい進んでいたら、行き止まり!
    仕方なくUターンするも、途中で大雨!木陰で雨宿り。
    通りすがりのおじさんに「この水路は深さ2メートルあるから気を付けるんだよー。ははは(笑)」
    と言われ、驚愕。
    うそーん、道幅50センチしかないですけど。
    そのあとはじゃり道を本気でがっしりハンドル握りながら無事公道へ。
    目的地もなくただただ田舎道を走るサイクリングはさいっこうに気持ちいい。

    風車を見るなら村で1泊するのが絶対オススメ。

    行き止まりでUターンするの図。でも風景が気持ちいいからそれも楽しい。

    キンデルダイクにあった看板。ブルドックがひねてておもしろい。

  • 回転式本棚を見た

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    中学生の時「アンネの日記」という本を読んだ。
    14歳の少女が書いたその日記は戦争の悲惨さを伝える作品でもあり
    私が得意としていた読書感想文のお題としては
    先生の点数を稼ぐのにピッタリのお題だと思ったのだ。

    宿の窓辺にてアムステルダムで購入したアンネの日記を再読中。あ、お隣はオランダビールですが?

    アンネは第二次世界大戦のなかを生きたユダヤ人の女の子で、
    ヒトラー率いるナチスによる反ユダヤ政策により、
    約2年間に及ぶ潜伏生活を余儀なくされた。
    ドイツ軍がオランダを占領し、
    ユダヤ人はユダヤ人だというだけで財産をすべて奪われ、
    そのまま強制労働所へ連行されていく世界。
    身を隠さなければ、アウシュヴィッツ大量虐殺用処理収容所で
    毒ガスにより命を奪われるかもしれない。

    オランダに移住してきていたアンネが実際に潜伏生活を
    していた建物が今もアムステルダムに残されている。
    本棚にカムフラージュされた隠れ家への入り口となる扉もそのまま残されていた。
    壁にひかれた子供たちの成長を記す背比べの線も、
    アンネが自室に飾っていたポスターも、トイレも、洗面台も、
    重い空気をまとったままそのままの形で残っている。
    そうなのだ、まだこの悲劇が起きてからたった70年ほどしか経っていないのだ。
    遠い昔の悲しいお話ではなくて、つい最近の出来事なのだ。

    アンネの寝室を見ながら、小学校のことを思い出した。
    担任の先生が女性だったから、あれはたぶん2年生だったと思う。
    ごくごく普通の登校日なのに
    父親が「今日は学校を休んで、みんなで銀座に行く」という。
    教育者である父親がそんなことを言い出すなんて、信じられなくて
    今でもはっきり覚えている。
    連絡帳に休む旨を書いてもらい、
    登校班のお友達に学校に持って行ってもらった。
    銀座では第二次世界大戦の展示をやっていた。
    父親が毎日読んでいる朝日新聞にその展示の記事がのっており、
    それが、今日までだったんだそう。
    展示会場には死体がごろごろしているような写真がたくさん飾られていた。
    まだ7歳くらいだった私は3つのことを鮮明に覚えている。
    捕らわれた人が自分で穴を掘らされ、その前に立たされ、銃で撃たれて死んで
    自らが堀った穴に落ちて埋められたこと。
    さんざん労働させられたあげくにシャワーを浴びさせてあげると集められて
    喜んでみんなで部屋に入ると天井についているシャワーヘッドから毒ガスが噴出して死を迎えたこと。
    人間の皮膚のあいだにある油分で作って使用されていたうすオレンジ色の
    固形石鹸がガラスケースにあったこと。
    どうしても子供たちに見せておきたいという父親の思いがずっしりと胸に届いた。

    小学校時代は授業で「火垂るの墓」を見たり、「はだしのゲン」を読んだり、
    国語の教科書に「ちいちゃんの影おくり」とか戦争の話がのっていたり、
    修学旅行では小学校でも高校でも広島に行ったりと
    戦争の悲惨さを嫌というほど刷り込まれた気がする。
    もう十分悲惨さはわかったから、もういいよ!そう思っていたことも事実。

    でもこうして大人になって、もっと知っておきたいと自ら思う時が来て
    足を運んだアンネの家の衝撃はじわじわと私の中に広がっている。

    *旅メモ*
    アンネの家はアムステルダム中央駅からトラムですぐ。
    歩いても15分ほど。
    入場料8.5ユーロ。
    昼過ぎに行ったところ1時間くらい列に並んで入場できた。
    展示見学もたっぷりあるので1時間ほど必要。