世界一周ブログ -  yome

帰国後

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  • 自力でがんばれ、肌と胃!

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    世界一周初心者のヨメブログです

    もともと私はズボラなほうだ。
    特に女子が気にするであろう“美容”に関してはド・ズボラだ。
    興味がないわけではない、自然の力を信じているとでもいおうか。
    “こういうマッサージが肌に良い”と耳にしても
    「顔の皮膚よ、自分のことなんだから、自分で頑張れ」と思ってしまう。
    女性誌によく載っている「美容体操」のページなんか読み飛ばしちゃう。
    (雑誌を作ってる皆様、すんません)

    旅に出たときは愛用のファンデーションやパウダー、マスカラなど
    最低限のアイテムは持ってきた。
    やっぱり安心したいから、いつも使っているものを2セット詰め込んだ。
    だけど、3か月たった今、メイクした日にちを数えてみることはたやすい。
    最初のオーストラリアでの5日間のみ。
    最低限の日焼け止めは毎日使っているけれど、そんな薬品よりも南米の日差しは強いし、
    幼稚園のころから夏休み明けの日焼けの黒さをちょっとした勲章だと思っていた私は
    今でも日焼けをするとちょっとうれしい。
    そんなだから持参したファンデーションもすでに白すぎて使えない。
    結構な重量を占めるメイクセットはペルーの定宿にて待機しており、
    日本へ送る段ボールへ詰め込まれる日を待っている状態だ。

    旅先では髪の毛も自分でカット。
    初めて自分でカットを試みてみたらやっぱり失敗。
    実写版サザエさんに出てくるワカメちゃんみたいなオカッパになっちゃったけど
    人間、失敗したらそれを教訓に次回チャレンジすればいいのだ。
    次回はうまくいく気がするから、現在、髪の毛が伸びるのを待ち中。

    シャンプーやリンスや洗顔フォームは使ってみて支障がなければそれでよし。

    そんなだから旅はわりとしやすい(笑)

    マルチビタミン剤。スペイン語で買ったからそもそもどれほどマルチなのか成分が分からないけど良しとする。

    でも旅に出て変わったこともある。
    日本では手を出さなかったビタミン剤を飲むようになったのだ。
    日本にいたときは野菜不足だと思ったらボイル野菜を作って食べていたし、
    貧血だと思ったらレバーを食べるようにしていた。
    自然の力こそ偉大なり、化学の力なんて…と思っていたのだ。
    でも旅先だと毎回料理ができるわけでもないし、食材も限られるので
    ビタミン剤を飲むようになった。
    実際に効いているかどうかは定かではないが
    「飲んでいるから貧血になりにくい」という思い込み効果は絶大なようだ。

    日々の努力が苦手な私は帰国直前の韓国あたりで
    いっきにピーリングでもしてなかったことにすればいいともくろみ中である。
    美容への道は遠い…(^^ゞ

    美容じゃないけど、食べ物も気になったらTRY。地元市場の食事後、腹痛に襲われた。私がTRYをやめる気はないので、そのうち胃の方が強くなってくれるだろう。

  • おりがみがつなぐ

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    トトラでできた船。なんか見たことあるよね

    島好きな私にはたまらない場所、チチカカ湖。
    ペルーとボリビアにまたがるこの湖は琵琶湖の12倍という大きさで
    40以上の島々があるのです。

    湖畔の町、プーノに着いたバス乗り場で出会った客引きのおじちゃんの勧める
    3つの島を回るツアーに参加することに。
    7:30にホテルを出発して、湖畔でモーターボートに乗り換える。
    このモーターボート、なんとも遅い(^^ゞ
    船が進んでいるのに湖面にほとんど波が立たないそろそろとした穏やかな進みっぷり。
    1時間ほど進んで最初の島、ウロス島に到着。

    ウロス島はトトラという葦(あし)で作られた浮島。
    トトラの根で土台を作って、上に切ったトトラを重ねただけの島。
    それでも降り立ってみると案外頑丈。
    いろんな大きさの浮島からウロス島はできているんだけれど、
    大きいものは300人以上が生活してるんだって。すごい。

    これがトトラ(葦)でございます 茎の中はふかふかしたスポンジ状

    でもちょっと観光地化されちゃってて、
    今、この島の人のメイン収入はお土産物販売なんだそう。
    歓迎の歌で迎えてくれて、家の中を見せてくれたあとは、お土産攻撃。
    分かるんだけどね、そういう切り口だとどうしても心がさみしくなる。
    だから他のツアー参加者が安めのお土産を申し訳程度に買っていく中、
    土産物販売の横に居座って、おりがみを折ってみた。
    実は日本からおりがみを持ち歩いていたのだ。

    日本人はお金持ちと認識されているらしく、どこにいってもチップを求められたりする。
    子供からチップを求められて無視し続けるのもなんだか辛い。
    本当にお金だけが欲しいのだろうか、習慣になっているだけなんじゃないだろうか。
    代わりに喜んでもらえるものはないだろうか。
    『日本の伝統でもあるおりがみをプレゼントしてみよう』そう思ってバックの底に忍ばせてあった。

    鶴、すぐに食べられた。ヨダレでデロデロの鶴に。

    いまこそ、と鶴を折って、5か月になるという子供にプレゼントしてみた。
    嬉しそうに受け取ってすぐに口にくわえて笑顔に。
    それを見ていた土産物売りのお母さんも笑顔に。
    これをきっかけにお母さんと通じ合わない言葉で少し会話をして
    お土産にちいさな手作りの壁掛けを買った。
    そうしたら、お母さんが鶴のお礼だと言って手作りの売り物のペンダントもつけてくれた。
    あったかい。

    人と人、きっかけさえ作れればあったかい気持ちは伝わる。

    笑顔

    このあと、きっかけづくりのおりがみの折り方を思い出すべく、
    カブトやだまし船やひこうきを
    あーでもない、こーでもないとムコと二人でひたすら折り続けたのでした。

    お母さんと。カラフルなウル族の衣装がきれい。

    トトラは茎の皮を手でむいて食べることもできる。味は…無い!無味!ふかふかしたスポンジ状の繊維質。

    島の人々は電気もない生活を…シテナイ。ゆとりのある家にはソーラー電池がついてました。でも家の明かりをまかなう程度の電気で、自家発電でまかなえる分だけ使う生活。いま日本に求められていることかもしれません。

  • ツナガリ

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    最近はやりだしてますね、Facebook。
    私もちょこっとはじめだしてます。

    ツイッターもそうですが、久しぶりな人とツナガリが持ててびっくりします。
    そんなFacebookを通じて、高校時代はほとんど面識のなかった
    相模大野高校の1つ下の諏訪くんにクスコで会うことに。

    同じテニス部で同じコートに2年もいたにもかかわらず、
    男女テニス部はきっぱり分かれていたのでお互い知らず、
    学園祭では同じ応援団だったにもかかわらず、
    なぜか全然記憶になし。ゴメン、諏訪くん。

    でもこうして友人を通じてクスコで会うことができて、
    同じく世界一周中の諏訪くんの話をお勧めの飲み屋さんで聞くことができて
    その人柄にもあったかくなったクスコの夜でした。
    そして、後輩にすべておごってもらうというハラ夫妻なのでした…。情けない。
    ※写真撮り忘れたー!大野高校の皆様、諏訪くんは元気でした(笑)

    午前中は乗馬ツアー3時間半。馬、たのしー!景色、きれい!お昼は何でも売ってる市場で地元食。午後はおなかが痛くなって正露丸飲んで寝込む。昨日のチチャか?!そして夜は元気に回復、諏訪くんと飲みに!な1日でした

  • お酒と塩とマッサージ

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    前日のワイナピチュ登山によるふくらはぎの筋肉痛を抱えながら起床。
    痛いながらも“翌日”にきた筋肉痛に少しほくそ笑む。

    昼間は外国人はみんな遺跡に行っているので村は静か。
    なにかのお祭りだということで、マチュピチュ村の中心のアルマス広場は
    民族衣装を着た踊り子さんがいっぱい。
    特に観光客向けではないようで、地元の観客がほとんど。
    太鼓や笛の演奏もついて、鼓笛隊さながら村を練り歩いていました。

    広場の教会前で踊り、演奏する。お祭り騒ぎがホテルの近くで夜中の2時まで続いていてうるさかった…

    踊りも堪能させていただき、我々は電車とタクシーを乗り継いで再びクスコへ。
    通常はクスコからマチュピチュまで列車が走っているのだけれど
    川が氾濫したため今はマチュピチュから、
    途中のオリャンタイタンボまでのみ列車が出ている。
    オリャンタイタンボで降りなければならないのなら観光をしよう、ということで、
    ちょっと贅沢にタクシーをチャーターして行きたいところを回ってもらうことに。
    運転手のおじちゃんとの攻防の結果、
    あちこち寄って2時間半の道のり、3300円ほどで乗車。

    "チチャができてます”という目印の赤い袋。クスコからオリャンタイタンボへの道で見かけられる

    せっかくのチャーター、行きの乗り合いバスではできなかったけど
    飲んでみたかったんです、チチャ。
    この辺ではインカの時代から飲まれているというトウモロコシを発行させたお酒、チチャ。
    道路を走っていると、竿の先に赤い袋が掲げられている光景が見受けられる。
    これは「いま、チチャできてますよ」というサイン。
    タクシーを止めてもらい、ちょっとチチャを買いに。
    子猫やにわとりが走り回る民家のわきの小さな庭でおばちゃんが笑顔で迎えてくれた。
    全然観光地化されていない普通の暮らしが垣間見れる空間で少しうれしい。
    「ありがとう」くらいしかスペイン語も通じなかったけれど
    身振り手振りでチチャを売っていただいた。
    自分で入れ物を持参する仕組みみたいで、私は持っていたペットボトルに入れてもらった。
    500mlいっぱいに入れてくれて40円くらい。
    チチャはアルコール2%ですっぱい発行酒だったけれど、
    味よりも何よりもおばちゃんの笑顔とやりとりが財産になった。
    Gracias!

    チチャをペットボトルに入れてくれる

    空と丘と塩田のコントラストがまぶしい

     そして、これまたバスではいけない行ってみたかった場所。
    マラスの塩田。
    近くを流れる塩分濃度の濃い水を引いた棚田で、
    乾季には塩が干上がって真っ白い光景を作る。
    乾季に入ったばかりの5月頭だったけれど、
    太陽に塩の結晶が反射してキラキラきれい。
    流れる水をなめてみたら、確かに海よりしょっぱい。
    これもインカの時代から行われている塩の採取方法だそうで
    棚田の一部はインカ時代のものがそのまま使われている。
    お土産に売っている塩を試食したらあまりにもおいしくて、
    1袋50円の塩を購入。
    「全ての料理は塩で味が決まるから」なんて普段から塩には異常にうるさくて
    旅中も常に塩を持ち歩いているムコは
    ハーブを混ぜた塩を購入してご満悦。
    みやげもの売り場のおばちゃんに進められるがまま
    バナナを切って素揚げしたバナナチップも60円で買ったのだけれど
    厚く切られたバナナは半生でしっとり感があっておいしいし、
    薄く切られたバナナはカリカリでおいしくて、これも◎。
    こんなにおいしいなら日本に帰ったらバナナを自分で揚げてふるまってみよう!

    アロマ効果ありのすっきりとした香り。マッサージは癒し効果のポーニャの演奏のCDをおばちゃんが手動でラジカセから流してくれる。CDが終わると次のCDに入れ替え。

    夜はクスコの町でワイナピチュ登山の疲れを癒すべくマッサージを受けに。
    マッサージはお店がたくさんあって、あちこちで勧誘をされる。
    「おねーさーん、マッサージあるよ、マッサージマッサージ、全身安いよ」
    これ、ちゃんとした普通のマッサージ。
    指圧(こっちでもそのままShiatsuっていう)とかアロママッサージもあったけど
    ここはひとつ地元ならではのインカマッサージというものを70分700円で受けてみた。
    ハーブの葉っぱにお湯を浸してアロマ効果、
    そして初めて背中にホットストーンをのせるという体験も。日本じゃ高いからね。
    ムコも隣でマッサージを受けながら「日本より2センチきわどかった」という感想。
    マッサージしてたのはかっぷくのいいおばちゃんでしたけども。

    写真とってもいいですか?って聞いたら笑顔で返してくれたチチャ屋のおばちゃん

  • ワイナピチュ

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    とうとう行ってきました
    日本人が行きたい世界遺産第一位のマチュピチュ。

    マチュピチュと言えばリャマ!でも10頭くらいが隅っこの方で草を食んでるだけで、この写真を撮るのも一苦労デシタ

    1450年にインカ帝国第9代皇帝によって造り始められ、
    山の上にひとつの都市を作るというたいそうな構想に多くの人が携わりながらも
    90年後の1540年には誰も住まなくなってしまった謎の多い都市。
    1911年にアメリカ人の探検家によって発見されるまでスペインの侵略時代も発見されず
    370年もの間眠りについていた空中都市。

    朝6:00すぎに見たマチュピチュは霧が浮かんでいて、
    天空の城ラピュタの世界。
    マチュピチュとは地元のケチュア語で「若い峰」という意味なのだが
    対象に「老いた峰」という意味のワイナピチュという300メートルの山がすぐ横にある。
    いわゆるマチュピチュの写真を見ると後ろに写っている三角に切り立った山だ。
    頂上は360度の大パノラマでマチュピチュ全体を見下ろせるとあって観光客に大人気の山だ。
    私も立派な観光客、山に登ろうじゃないか、と意気込んで
    登山のための整理券をゲットすべく朝4:00過ぎに列に並んで7:00からの登山券を無事入手。
    (私たちが並んだ時点ですでに180人くらいが並んでた)

    運動は得意なほうだったし、大学まで10年テニスをやってきた。
    仕事だってそれなりに動く仕事だったと自負していたので、
    「観光で来ましたけど山があったので登りますー」程度の気持ちでふもとに立ったのだが
    山の下から見上げると岩肌がごつごつ見えていて実に急だ。
    一抹の不安が胸をよぎる。
    でも観光名所なので登山者にはおばちゃんやおじちゃんもたくさん。
    「富士山だって登ったじゃないか」と自分に言い聞かせ、いざ登山開始。
    キ・キツイ…。
    富士山みたいにゆるやかな坂が延々続くのではなくて、
    一歩一歩が非常に段差のある道なのだ。
    ワイヤーロープを手繰らなければ登れない場所もあるし、
    片側は断崖絶壁で柵のない階段もある。
    これは気楽な登山ではない模様。
    そしてまた、ムコはひょいひょい登っているのがなんとも悔しい。
    ラストに人ひとりが腹ばいになってやっと通れる穴を抜けて頂上へ。
    「もう二度と体力に自信があるなんて言いません」と誓いながら見た景色はまさに絶景。
    それまでの苦労もあってそれはそれは気持ちのいい景色でした。

    筋肉痛?ちゃんと“翌日”にきましたとも。

    左のジグザグがマチュピチュ入口までのバスロード。右の遺跡がマチュピチュ。なんでもマチュピチュはコンドルの形をしてるんだそうな。どこらへんがコンドルなんだろう??

    通りがかりのおじさんに頼んだショット。いい構図でとってくれた!

    ふもとの村には温泉が湧いてます。水着で入る温泉、アグアスカリエンテ。腰かける段差がないので立ったまま入り続けなきゃならない。湯船に浸かるのは日本以来3か月ぶり!ぜひ世界中の人に箱根ユネッサンを教えてあげたい。